2010年1月31日日曜日

日本でのipadのマーケット潜在性を考えてみる

1月27日出現した「ipad」これは革命に近いと自分は見ている。先に発売されるスペックは「Wi-Fi」タイプですが、これは自宅に無線LANを装備していれば自宅でネットを楽しむツールになる。


 「Wi-Fi」についてはゲームの「ドラゴンクエストⅨ」でかなり普及し一般化した経緯も強い、自宅が無線LAN接続であれば「家で寝ながらネットを楽しめ電子書籍も読める」というツールになる携帯電話やポータブルデバイス(ipod)では画面は小さく見づらく迫力に欠けてしまう点もある、文書も読みずらいため今ひとつだが「ipad」はこの部分がカバーできる。
 注目は翌月の2010年4月に発売される「ipad3G」の存在である、この「3G」は2009年に市場を席巻した「iphone3GS」と同じ事となる「つまり携帯キャリアで供給することが可能となる」という事です。
 現在キャリアとして有力なのが「ソフトバンクモバイル」である、既にiphoneを販売している日本の携帯電話会社で2009年はNTTドコモ・KDDIを抜いて携帯キャリア1位に躍進したのは有名であり、今回もその地位を伺う可能性がある
 そしてNTTドコモも積極的に参入する可能性は有る、NTTドコモはスマートフォンのGoogle phoneを販売しているが「個人的に新しいテクノロジを販売するのは苦手」という印象しかないので参入は困難だと思われる。
 ipadの凄いところは「携帯電話の気軽さで電話機能は無くてかまわないがWebメールが出来てWeb閲覧・ゲーム・本も大きな画面で手軽に持ち運びが出来るツールが欲しい」というユーザの火を付けることは確実である、日本人はその様な機種が出現するのを期待しているユーザーが圧倒的に多いと思われる「携帯電話での会話はなるべく避けてメールで会話する・Webで情報を取得する」傾向が強いからである。
 ノートパソコンはポータブル性が無いのと情報セキュリティ上も好ましくない、鞄に入れて気軽に持ち運ぶという感覚は無いし立ち上げるのにも時間が掛かりバッテリーも弱い、携帯電話は周知の通り「画面が小さすぎて操作が疲れる」と言う難点が多すぎると言う事である、ipadは現在のIT機器の難点を解決しそうな感じであり日本人に馬鹿受けする可能性を秘めている。
 つまりこういう事である「携帯電話はカメラ付きが殆どであり、携帯電話で通話し会話するよりは写真を撮影してメールをする・Blogに書込む」というデジタルカメラの応用ツールとしての使われ方が高いのが現実である、因みに日本人のBlog普及はwebよりも裾野が広くユーザーも多く浸透しているのは世界的にも有名であり自らWebサイトを立ち上げている人よりBlogを立ち上げ発信している人が多いと言う事である、Blogを中心に展開しているCA(サイバーエージェント)社のような上場企業も存在するのが特徴的である。
 主婦が使う場合は携帯で写真を撮影しipadへ送信する、あるいはSDカードを使いダウンロードするという使われ方が言える、高齢者に関しては「ネットサーフィンと読書」である、単純な操作で出来るなら自宅でパソコンを覚えるよりは遙かに楽で画面も大きくサイズも手頃である、学生は日常的な会話ツール・学習ツール・就職活動のツールとして利用する可能性を秘めている、特に学習・就職活動ツールとしての潜在性は広いと思われる。
 サラリーマン・OLの潜在性は凄いと思う「先ず出版社・新聞社のコンテンツを契約して通勤電車内で新聞・週刊誌をipadで読む」という日常生活に変化する可能性がある
 企業は営業ツールとしてipadを利用する可能性も高かく「パンフレット代わりにセールスツールとして利用できる」と見ても良いと思われる「金融機関・不動産・建設・卸売り・小売り等様々な業種」の営業ツールに適する可能性が高く情報発信ツールとしても効果を発揮する可能性も秘めている。
 ipadの出現で「出版業界が劇的に変化する可能性を秘めている」と言える、今までITで普及しなかった分野が「出版物の販売」という点である、出版物は昨今の原油高による原価の高騰化・読書離れが加速傾向であり出版部数が減少する傾向が継続している、広告を取り込んだフリーペーパーの勢いも凄いのも現実であるがコンテンツを充実させようにも携帯電話コンテンツには限界があるのが現状である。
 2009年は「電子書籍」が米国では爆発的に受けている状況である「キンブル」「リーダー」と言った電子書籍ツールが爆発的に支持された年で「電子書籍元年」と呼ばれている
 日本では著作権法等様々な障壁があるが「出版社はコンテンツを拡大させて巻返しをはかる」という戦略に展開する可能性が高い、フリーパーパを配布している企業は電子出版の事業を加速させる気配もある。
 日本の通勤電車を見ると「新聞・雑誌が読み捨てられているのも多い現実に気がつく」つまりipadの様なツールが出現すれば「読み捨てられた新聞や雑誌が減りエコにも貢献」する可能性が高いことを示唆している。
 資格・大学予備校等の授業用のツールとしても最適である「ipad」は寧ろ日本の方で徐々に浸透して受け入れられてくる可能性が高いと思われる、日本人は活字が好きな民族で歴史も深く活字を単純に楽しむツールの出現は素晴らしいと思う。
 ゲームについては脅威としか言いようがない、あのサイズと画面で「ipodのゲームを楽しむ事」が可能だからである、任天堂・ソニーにとってAppleは脅威であることを更に加速させた可能性が高い、SONYはAppleに次々シェアを奪われているのは周知の事実である。
 任天堂は携帯電話型ゲーム機の特許を取得しているが「バッテリー駆動時間が継続しない」という点を指摘していたが「ipad」は任天堂DSとバッテリー駆動時間がほぼ変わらない機種である、ポータブルゲーム機にも変革が訪れる可能性が強いと思われる。
 「ipadの出現は、出版物を中心とした情報発信の裾野を広げる役割を加速させる革命的なツール」と言う位置づけが出現する事は明白で、2010年はITの新しい節目として飛躍する可能性を秘めていると個人的に思います。


※3Gが何処のキャリアが受けるのか注目で携帯電話会社でも弱い無線PC分野の開拓に貢献できる可能性を秘めているため躍起になる可能性は高い